NOT FAKIN'IT!書評
「NOT FAKIN'IT!」BOOK
LIV=押尾学(講談社)1600円+税
(発売日は6月9日~ロックの日!)
「カート(・コバーン)が生きていたら、俺に嫉妬しただろうか」と言ってのける男の生き様を見よ!?
本屋に行って「今、一番カッコイイ男性の本を下さい」と店員に言ったら、ソッコー持ってきたのがコレ。窪塚洋介亡き後(?)、日本で一番おもしろ~い俳優No.1の座を欲しいままにしている押尾学くんのバンド(?)「LIV」初のインサイドストーリー本だッ! 押尾くんが常々インタビュー等で「LIVってカテゴリー出来る音楽じゃないんだよね。J-POPのところに置いてあるとムズムズしてくるよ。レイジのとなりに置いて欲しい。彼等の社会的な意識とLIVの音楽は共通するところがあるしさ」
と言っているように、このLIVはちょっと俳優として売れたからって、何か勘違いしちゃってバンドとかやり始めたは良いけど、俳優としてのファン以外の人間が聴いたら二秒で爆笑しちゃうような痛々しいバンド…なんかでは断じてなく、「日本で初めてアメリカでも通用するミクスチャー・バンド」(本人談)なのだ!(ちなみに押尾くんは俳優としてもハリウッドに挑戦したいとぬかしております)
正味なハナシ、ボクはこのLIVの曲なんて一曲も聴いたことなかったし、…そもそも「LIV」って何て読むのかすら知らなかったくらいなのですが(調べたところ、そのまんま「リブ」でいいんだそうな、コレって有名なの!? ちなみに「LIV」とは、「LIVE」から「E」を取った押尾くんの造語ダヨ!)ここまで言われちゃあ、どれほど素晴らしいバンドなのか知りたくなっちゃうってもんです。そんな期待に胸を膨らませてこの本を読んでみると…、イヤー…期待通り素晴らし過ぎます! 是非ともルーフトップを読んでいるロケンローラーな人は全員読んで頂きたい、推薦図書ですね。
とりあえずこの本、一応LIVの本だっちゅうのに、LIVの音楽性というよりは、押尾くんがいかに洋楽に造詣が深いかということがしつこくアッピールされています。…まあそれはまだいいんですが、その押尾くんの一押し洋楽アーティストっていうのがガンズ&ローゼス、レッド・ホット・チリペッパーズ、エアロスミス、ボンジョビ…といった、田舎の高校生が急に洋楽に目覚めてとりあえず買っちゃったという感じの超有名バンドばっかりなんですよ…。イヤ、俳優がノリで始めちゃったバンドに夢中になった挙げ句、本まで買っちゃうくらい音楽に対して耳が肥えているであろうLIVのファンだったら「こんなに外人のバンドを知ってるなんて押尾くんってスゴイ!」とか思うのかもしれませんが…。
その他にも、前日のライブの出来に腹を立てた押尾くんが、学園祭ライブの楽屋で大暴れして、壁に穴を空けまくったり、スチール製のロッカーをボッコボッコにしたなどという、真のロッカーでなければありえない様なカッチョイ~イエピソードや、音響的に非常にやりづらい某ホール(本の中では実名で書いてあります)でのライブも、押尾くんの音楽の才能によって大成功させてしまった、奇跡ともいえるようなエピソードが満載! もちろんタモさんが使っているヤツそっくりなマイクを握りしめて熱唱しているカッコイイ押尾くんの写真もいっぱい載っているので、これはもう押尾学の魅力の全てがギッシリ詰まった一冊と言っていいでしょう。
…そういや先日のカンヌ映画祭で日本人初の男優賞を受賞した14歳の柳楽優弥くんが、尊敬する俳優は「以前ドラマで共演した押尾学さん」とか言ってましたが…。イヤー、ボクも尊敬しちゃいましたよ、ホント。
*「ROOFTOP2004.7月号掲載」




