漫画に愛を叫んじゃうよ
ああ、今日は赤塚不二夫の誕生日なんだな。脳内出血で入院してから二年半。最近では「会話はできず、意思の疎通がどこまでできるのかは不明」なんて話も出ているくらいかなり体調も悪いらしいので、ホント心配している。あー、ホント心配。やだなぁ、赤塚不二夫まで死んじゃったら…。…ということで、みんなにもこの本を読んで頂きたい!
「漫画に愛を叫んだ男たち」
赤塚不二夫のブレーンやゴーストライターとして長年共に連れ添ってきた、長谷邦夫氏の自伝。もちろん人生の重要な時の大半を赤塚不二夫と共に過ごしてきただけに、多分に赤塚不二夫の伝記としての要素も含んでいる。藤子不二雄の「まんが道」が、トキワ荘の住人たちの青春時代表の部分を明るく描いているのに対して、こっちはかなりダークな部分にまで踏み込んで描かれている。周りの天才漫画家たちが次々とブレイクしてくのを、ある意味一歩退いた視線で見続けてきた長谷氏ならではの、淡々とした冷静な文体がまた切なかったりするんだ。
トキワ荘での青春時代から始まり、赤塚不二夫がギャグ漫画家として大ブレイク、一緒にフジオプロを立ち上げブレインとして活躍したイケイケドンドンな時代、そして赤塚が酒に溺れぶっ壊れてしまい、最終的には長谷自身も赤塚の元を去っていくんだけど、待望のギャグ漫画デビューを果たして漫画への情熱もバリバリにあった時からの落差がホントにもう…、悲しい、悲しい。
…まあ、あのくらいメチャクチャな人じゃないと、あんな革命的なギャグ漫画は描けないのかもしれないけど、酒さえもうちょっと摂生していたら、もっともっと色んなギャグ漫画が描けていたハズなのになぁ…。
ギャグ漫画って、その時代時代にリンクしているものだから、基本的に昔のギャグ漫画って今読んでも全然面白くない。「マカロニほうれん荘」とか「ガキデカ」とか、当時はもちろんものすごく面白かったんだろうけど、今見ると全然笑えないもんな。別にそれは悪い事じゃなくて、ギャグ漫画っていうのは常に時代と共にあるしかないものなんじゃないかとも思う。…でも、なぜか赤塚不二夫の漫画に関しては、時代を超えて、今でも死ぬほど笑えるのだ。それは、時代を先取りとか、普遍的な…とか難しい話ではなく、単純に全盛期の赤塚不二夫の漫画からは異常なほどのパワーがビンビンに発せられているからだと思う。…嗚呼、あの素晴らしい赤塚漫画を二度三度。







