本の表紙問題
今日、本屋に行ったんだけど、こんなん出てんのね。
あの太宰治のいわずと知れた代表作「人間失格」をデスノートの小畑健がッ! ……ってパッと見て、ああ漫画化したのかーくらいに思ってたんだけど、コレ、ただ単に小説の表紙が漫画絵になったってことなんだね。……うーん、ご勘弁いただきたい。
好きだった小説が映画化されることが決まり、それだけでも「ロクな映画にならないだろうな」と心配してたら案の定ウンコのような映画になっててガックリ。
さらに追い打ちをかけられるように、映画公開にあわせて原作小説の表紙までそのウンコ映画に出演してる俳優の写真になっちゃったりして、ホントにいたたまれない気分になってしまうなんてことが結構よくある。
帯に「映画原作本!」という売り文句とともに写真が載ってるくらいまでなら許せるのだけれど、表紙はやめようよ表紙は。
表紙ってまさにその本の顔だし、作者にとっても内容と同じくらいにこだわるべき場所だと思うのだけど、そこをなんだかどうでもいい俳優の写真なんかにしちゃって平気なんだろうか、と思う。
これが漫画だったら、たとえ実写映画化されたとしても表紙が映画の写真になっちゃうなんてことはありえないだろう。どうして小説はそれをやっちゃうのだ。
まあ、最近は小説の本なんて全然売れないらしいから、作者も出版社もちょっとでも売れるように必死になってるのだろうか。
確かに表紙を映画の写真にすることでその本を手にとってみようと思う人もいるとは思うけど、逆にフツーの小説好きの人だったらそんな表紙だったら敬遠しちゃうと思うけどなあ。
……とはいえ、作者がいいっていってるんだったら、自分の責任なんだから別にいいんじゃないかとも思うけど。
ただ、今回の「人間失格」の場合、当然作者はとっくに死んでるし、著作権も切れてるだろうから、おそらく誰にも許可をとらずに勝手にやったんだろうなと思われるあたり、イヤー感じがするのだ。
こんな表紙になってることを太宰治が知ったら、あの死にたがりのこと、また自殺しちゃうよ。
というか、著作権切れてる小説に関してはどんな勝手な表紙つけて売り出しても問題ないってことなのか?
それじゃあ小林多喜二の「蟹工船」の表紙を、巨大なカニがハサミからビカーッと怪光線を出しているという、誰もが一度は想像したであろうベタなダジャレの表紙にして売ってもいいってこと!?
うーん、逆にこういう感じのメチャクチャな表紙の、明らかにどーかしている文学全集が出たら買っちゃうかもしれないな。








コメント (2)
十年前くらい前、ドストエフスキーの『地下室の手記』の文庫本の帯封に
『元祖ひきこもり小説』
って書いてあり衝撃を受けました。
確かに19世紀時代の自意識過剰なひきこもりの手記なんですけどねぇ。
しかし、これは酷い……。
投稿者: せいぢ | 2007年07月03日 02:37
日時: 2007年07月03日 02:37
ああ~、帯につけられた勝手なキャッチコピーとかも結構ありそうですね。
そんなことしてもドストエフスキーの売り上げが大きく変わるとも思えないし
古典には変な手をくわえずにそーっとしておいてもらいたいもんです。
投稿者: 北村ヂン | 2007年07月04日 16:55
日時: 2007年07月04日 16:55